信大医学系教授会議は22日、本郷一博病院長の任期満了に伴う後任の病院長選挙を行い、現副院長で医学部病態解析診断学教授の本田孝行氏を新院長に選出した。任期は2017年4月1日から20年3月31日まで。
本田氏は22日に開いた記者会見で、「病院の経営基盤を強化し、設備投資を含めて各診療科を支援していく」と述べ、18年開設予定の包括先進医療棟を中心に病院機能を高め、医業収益の確保につなげたいと話した。
地域医療構想に関しては、カルテを共有する「メディカルネット」や「電子健康手帳」の有用性を指摘。将来的には病院間でカルテを共有し「県全体で1つの病院のように連携して診療できる体制」の構築を目指し、大学病院として地域医療をリードしていきたいとした。
本田氏は1955年6月25日生まれ、81年信大医学部医学科卒。同年医学部第一内科に入局後、米国留学を経て94年医学部臨床検査医学助手等を経て2008年から現職。臨床検査部長、輸血部長、感染制御室長も兼務。専門は臨床検査学。【2月23日号タイムスFaxに掲載】