厚生労働省は８月31日、2020年度に病気やけがの治療で医療機関に支払われた概算の医療費（速報値）を発表した。前年度比3.2％減の42兆6000億円となり、４年ぶりに伸び率がマイナスとなった。
　概算医療費は、医療保険や公費負担医療分の医療費を集計したもので、全額自己負担や労災などは含まない。内訳は、入院が17兆円で全体の40.4％を占め、外来などが14.2兆円（構成割合33.7％）、調剤は7.5兆円（17.9％）。医科医療費の伸び率は、入院が前年度比3.4％減、入院外が4.4％減、調剤は2.7％減、訪問看護療養は19.8％増だった。
■県内2.2％減6700億円
　県内分の概算医療費は、前年度比2.2％減の6717億円だった。内訳は、医科入院が2793億円で全体の41.6％を占めた。医科入院外は2183億円で32.5％、調剤は1271億円で18.9％だった…【９月７日号タイムスＦａｘに掲載】