HOME > 医療トピックス[長野県版] > 臨機応変な対応を 被災地での活動、県病薬支部講演会(4/18)

医療トピックス[長野県版]

臨機応変な対応を 被災地での活動、県病薬支部講演会(4/18)

医療タイムス 長野県版  
ニュース
 県病院薬剤師会北信支部(矢嶋明支部長)は15日、日本赤十字社長野県支部(長野市)で災害時での薬剤師の役割や活動をテーマに学術講演会を開き、約30人の薬剤師が参加した。新潟大学大学院医歯学総合研究科呼吸循環外科学分野講師の榛沢和彦氏が「災害時のエコノミークラス症候群の診療と治療」と題して講演し、「混乱しない災害現場など無い。被災地では薬剤師の仕事だけでなく臨機応変の対応が重要」と強調した。
 榛沢氏は、薬剤師として被災地の活動について、「薬が十分足りていてもすぐに帰らず、被災者への炊き出しなどやることは多くある。我々は医療のスペシャリストだが、被災地では一支援者ということを忘れないように」と説いた。また、新潟県中越地震や熊本地震などで被災地入りした自身の経験も交えながら話し、車中泊によるエコノミークラス症候群発症を解説して弾性ストッキング標準化の取り組みや日本の避難所で見られる雑魚寝を防ぐために段ボールベッドの必要性などを紹介した。

■喘息など被災者例を想定しグループワーク
 このほか、多剤服用中の糖尿病患者やお薬手帳を紛失して服用中の薬が分からない患者、内服薬や吸入薬を紛失した喘息患者など具体的な被災者例を想定して4人1組でグループワークを行い、救護班の医薬品の対応や被災者への説明など実際の災害時の対応などについて話し合った。それぞれの経験から活発な議論がされ、「支給される食事が炭水化物に偏りがちなので食後血糖を抑える薬を処方する」や「患者から得た情報を医師に情報提供して医師にバイタルサインを測ってもらい、患者の現状に見合った薬を処方する」、「地域薬剤師会や災害対策本部などに医薬品の在庫を確認し、足りないものは後続チームに連絡して持ってきてもらう」などの意見が出た。
 総合司会を務めた飯山赤十字病院薬剤部の滝澤康志氏は「災害現場ではエコノミークラス症候群以外にもさまざまな病気を発症するので、広い視野で柔軟に対応することが必要。今回のセミナーをきっかけに災害に興味を持つ薬剤師が増えれば良いと思う」と話している。
KONICA MINOLTA DIGITAL CAMERA
この記事の完全版をお読みになるには、試読・購読の手続きをしていただく必要があります。
試読する 最新号から1ヶ月間無料でお届け 購読する 定期購読のお申し込みはこちら
※試読・購読は最新号からとなります。当該の記事につきましては、在庫状況
 などに応じ、媒体もしくは記事部分のみでのお届けとなります。
ページの先頭へ戻る