半世紀にわたり木曽医療圏の医療を支えてきた県立木曽病院(井上敦院長)は1日、同院で開院50周年式典を開いた。近隣自治体や歴代の同院関係者らが出席し、これまでの歩みを振り返るとともに、木曽医療圏唯一の病院である同院の重要性を再認識。井上院長は「病院の原点を深く認識し、成人病やがんを含めた医療サービスの充実のため、心新たに頑張りたい」と抱負を述べた。
同院は、住民たちの強い願いから開設運動が起こり、1964年に7診療科、100床で開院した。救急告示医療機関、災害拠点病院、へき地医療拠点病院などの指定を受け、現在は18診療科、259床を有する病院に成長した。木曽郡の人口は開院当初から半減し、2013年には3万人を切るという厳しい状況の中で、15年連続の黒字計上を達成している。