椎間板の髄核内に新治療薬「ヘルニコア」を注射することにより腰椎椎間板ヘルニアのつらい症状を軽減する治療が今月から保険適用となったことから、安曇野赤十字病院(中野武院長)は27日に1例目を実施する。手術と比べて患者への体の負担が少なく、原則としては入院の必要がない治療法で、すぐに日常生活に戻れることや早期仕事復帰が可能となるメリットがあり、今後の普及が期待される。
治療を担当する第一整形外科の泉水邦洋部長は、新薬の登場により手術症例が減少すると考察。椎間板ヘルニアは20~40代の働き盛りが多く、手術になると1週間~10日間は入院が必要で、社会復帰に時間がかかり悩む患者が少なくないという。「注射の治療は日帰りで仕事への早期復帰ができ、時間と経済的な負担を減らせて患者にとってプラスになる」と話す…【8月23日号タイムスFax】