JA長野厚生連富士見高原医療福祉センターが諏訪郡富士見町から運営委託されている、同町地域包括支援センター(井上憲昭センター長)は2日、富士見高原病院の隣に介護予防施設「おたっしゃ広場」を開所した。地域の高齢者が気軽に集まり、運動や趣味などを通じて交流し、高齢者の生きがいとなる場所を提供していく。
同日行われた開所式で井上センター長は、同施設を利用して「それぞれ自分の生きがいにして、高齢になっても物事を自分で判断して動けるようにしてもらいたい」とあいさつした。
開設した建物は、5月に同町境へ移転した特別養護老人ホーム恋月荘の跡地を利用した。おおむね65歳以上の日常生活が自立してる住民が対象で、参加無料。ストレッチやタオル体操などを行う運動教室は、平日の午前と午後毎日開く。このほか、体の弱い人でも足の運動が可能なエルゴメータータイプの「セラバイタル」を設置したトレーニングルームや、将棋や囲碁、手芸などを楽しめる趣味ルームを配置した。スタッフは、同町地域包括支援センター職員と介護福祉士の計2人が常駐する。
また、同施設内に民間事業者2社による、障害児の放課後デイサービスや障害者の生活介護施設を併設した。
開所式終了後、初めての運動教室がスタート。富士見高原病院の理学療法士が膝・腰痛予防について解説し、地域住民約30人が参加した。【10月6日号タイムスFaxに掲載】