昨年夏から移転新築工事を進めていた小島病院(石田任之院長)はこのほど新病院が完成し、長野市若里に10月1日開院する。移転新築を機に、40床のショートステイを新設。スタッフ30人を増員して、重度の在宅患者の受け入れが可能になるとともに患者家族のレスパイトに貢献し、地域医療と介護を担っていく。
新病院は4階建て(一部5階建て)の鉄筋コンクリート造り。延べ床面積は、現在の病院と比べ1.5倍の約4200㎡。1階は外来フロアになっており、内科をはじめ外科、麻酔科などの診察室や薬局を置く。2階には、人間ドッグや各種健診室に充て、4階にショートステイを開設するため、3階に医療・介護療養型病床を集約する。駐車場は正面玄関前以外にも準備し、同院周辺を合わせ現在の3倍にあたる約90台を確保した。
2階の健診フロアには、乳がん検診が重要視されていることから新たにマンモグラフィを導入し、超音波検査とともに検診体制を整えた。また、3階の医療療養型病床(37床)と介護療養型病床(40床)を現在の病院とは異なり、動線を考え同じフロアに配置することで職員がより連携を図れるように整備した。総事業費は約11億円。
同院によると、現在1日の外来は約70人だが、新病院では100人を目指すという。今後も長野赤十字病院と連携して、かかりつけ医的位置付けの医療を展開していく。【9月28日号タイムスFaxに掲載】