JA長野厚生連北信総合病院(洞和彦院長)は24日、近隣の広域消防本部や県DMATらと連携して、多数傷病事故者対応合同訓練を行い約250人が参加した。関係機関との初の合同訓練で、今後の災害発生時における課題などを確認した。
訓練は中野市駅前交差点で乗用車4台が衝突し、傷病者30人を同院に搬送すると想定。同院は災害対応マニュアルに沿い傷病者に対応した。院内に災害対策本部と診療指揮本部を設置し、部署別代表名と連絡先を示す図表を貼り出した。図表を参考にPHSで連絡を取り合い、ホワイトボードに書かれた患者情報をDMATらと共有した。
終了式で洞院長は今回の訓練について、どこにスタッフを集めるべきかの人員配置や、指揮統制などの問題点が見えたとし、「今日は最初から救急車やDMATがいたが、実際にはこうはいかない。職員はすぐに病院に駆けつけられる体制を作ってほしい」と述べ、「訓練の反省をして本番に備えたい」とした…【9月27日号タイムスFaxに掲載】