諏訪赤十字病院(大和眞史院長)は、2019年度の放射線治療装置(リニアック)更新に合わせ、18年4月から放射線治療室の増設工事を開始することを、23日に開いた経営審議会で明らかにした。地域がん診療連携拠点病院において放射線治療体制の整備は必須条件となっており、継続的に医療を提供し、19年9月に新型リニアックの稼働を目指す。
同院によると、新たな放射線治療装置導入にあたり、既存装置との同時入れ替えで生じる治療の空白期間が課題だった。諏訪医療圏の放射線治療を切れ目なく行うためには、既存装置を稼働させながら新規装置を導入しなければならず、そのためには放射線治療室の増設が必要と判断。前回2009年の入れ替え時には、患者に周辺の医療機関を紹介。同院では約8カ月間、治療が行えなかったという…【6月27日号タイムスFaxに掲載】