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医療トピックス[長野県版]

認知症の摂食・嚥下障害学ぶ 伊那中央メディカルセンター

医療タイムス 長野県版 2017.06.21 
医療ニュース
 伊那中央病院メディカルシミュレーションセンター(北澤公男センター長)は16日、「専門医と専門スタッフによる認知症患者の摂食・嚥下障害ハンズオンセミナー」を同センターで開いた。多職種での連携を強化し、統一したケアでレベルアップを図るのが目的。上伊那地区の栄養士や歯科衛生士など60人が参加し、研さんを深めた。
 講義では、同院特殊歯科・口腔外科の矢島淳一氏と神経内科部長の清水雄策氏が講師を務めた。
 矢島氏は嚥下障害を疑う症状を挙げながら、「むせない不顕性誤嚥もある。むせないから誤嚥をしていないということにはならない」とし、「認知症患者は食事の認知ができていないため、しっかり声をかけて食べていることを教えることが大切。入院中はこちらで対応できるが、退院後のフォローと多職種での連携強化を大事にしたい」と述べた。
 清水氏は認知症を4つに分類し、それぞれの嚥下の特徴を、「アルツハイマー病の場合は、後期と末期になると口腔内に食物を溜めるようになり、嚥下障害を伴う」「血管性認知症の嚥下障害は不顕性誤嚥」などと説明。
 その上で、「噛まなくなると認知機能が落ちるため、患者の性格と習慣も考慮した食事支援を行い、1日でも長く食事を取ってもらうことが大切」と呼び掛けた。【6月22日号タイムスFaxに掲載】
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