県は時期総合5か年計画策定に向け12日、佐久大学とコラボレーションし、看護学部看護学科の学生24人が訪れた中島恵理副知事らに施策提案を行った。佐久大学ではこれまで、学生が興味のある5つのテーマ「人口減少による健康課題」「ACEプロジェクトを広め、県民の健康行動につなげるためには」「労働とストレス~その現状と対策を考える」「介護予防~健康な体づくり~」「子育てと仕事の両立について」ごとに、授業の中で事前学習を重ね現状や課題、県の取り組みなどについて理解を深めてきた。この日は学習の成果として、グループごとにまとめのディスカッションを行い、施策提案した。
人口減少について話し合ったグループの学生は「大学を増やすことで出会いの場が広がり、県内での結婚につながる。そのためには、魅力的な男性が増えることも必要」と話した。介護予防がテーマのグループは「世代を越えた地域住民のつながりが大切」とし、高齢者が地域の伝統料理を若者に伝える取り組みを提案。「高齢者は生きがいになり、若者の健康増進にもつながるのでは」と述べた。
提案を受け中島副知事は「若い世代への発信には学生の柔軟な発想が参考になる。これからも学生と県が一緒になって考えていきたい」と語った。【6月15日号タイムスFaxに掲載】