下伊那赤十字病院(網野章由院長)にこのほど、耳鼻いんこう科の常勤医師が1人着任し、病院全体の常勤医師は9人体制となった。今年度の事業計画で「常勤医師の確保」は重要課題だった。診療機能の整備として、科目ごと医師1人体制ではなく複数人配置を目指し、一層地域に根ざした総合的医療を提供していく。
増員した常勤医師の横田陽一氏は、2000年に岐阜大医学部を卒業。岐阜市民病院耳鼻いんこう科・頭頚部外科副部長などを経て、下伊那赤十字病院耳鼻いんこう科副部長として着任した。飯田市出身で、「地元下伊那の地域医療に貢献したい」との思いで同院に就いた。
横田氏は外来を中心とした診療を行い、めまいや扁桃、難聴なども診ていく。今後について横田氏は「岐阜市民病院の頭頚部外科では、がんを主体に診療していた。その経験を生かして、睡眠時無呼吸や嚥下障害などの治療に役立てていきたい」と抱負を述べ、地域密着型の医療を目指していく。耳鼻咽喉科学会専門医、気管食道科学会専門医。【5月29日号タイムスFaxに掲載】