諏訪赤十字病院(大和眞史院長)は17日の地域医療支援病院運営委員会で、昨年度の医療連携や退院支援の強化が順調に推移していると報告した。地域医療支援病院の運営について、昨年度の紹介率は約80%、逆紹介率が約93%だったと説明した。
退院支援の強化については、患者の在宅復帰支援を円滑に行うために地域と連携を図ることが目的で退院支援加算1を追加。入院後7日以内に患者や家族と面談することをはじめ、多職種によるカンファレンスを7日以内に実施する。退院支援調整看護師と社会福祉士を各2人増員して、体制を整えているとした。
また、防犯対策の充実も報告。来院した目的が明確になるよう見舞客に「お見舞者カード」を着用してもらう体制や、院内で不審者と遭遇した際に警備会社へボタン一つで通報できる仕組みを導入している。
大和院長はあいさつで、紹介・逆紹介率が高い数値で推移していることで「地域の病診連携ができており、患者の理解を得られている結果」と話し、今後も取り組みを増やしていくとした。一方、紹介を受けた後の返書について、「今年はより一層返書管理をしっかり行い、今後の会議で報告していく」と述べた。【5月22日号タイムスFaxに掲載】