県看護協会(三輪百合子会長)は、2025年に向けた保健・医療・福祉体制の現状や課題に向けて、目指す方向性を示す将来ビジョンを策定しており、6月の総会で公表する。三輪会長は「ビジョンの実現に向け事業内容をどう展開していくか、今後策定する中・長期計画を進める上での基盤としていきたい」と話している。
ビジョンには保健・医療・福祉の現状に始まり、いのち・暮らし・尊厳をまもり支える看護として、健康生活、健康長寿延伸への貢献、地域包括ケア、災害時の被災者支援などの項目を掲げている。また、保健・医療・福祉等の連携を強化し、思春期、性成熟期、更年期、老年期まで、ライフサイクルに沿ったサポート体制づくりを進めるなど、同協会の目指す姿を記した。
現在、同協会員にパブリックコメント用の同策定案を公開し意見や改善案を募っている。再検討した最終案は5月25日の理事会で決議し、6月17日に開く17年度定時総会で公表する予定だ。
策定に向け、同協会3役や事務局、理事経験者、県内の看護系大学の学識経験者らがビジョン策定懇話会委員となり昨年7月から今年3月まで5回会合を開き検討を重ねてきた。
日本看護協会では15年に少子・超高齢・多死社会に向けたこれからの看護・看護職の在り方、「いのち、暮らし、尊厳をまもり支える看護」の将来ビジョンを表明している。【4月21日号タイムスFaxに掲載】