長野中央病院(山本博昭院長)は18日、長野市内で「地域に開かれた病院を目指して」をテーマに地域連携のつどいを開き、市内の開業医など90人が参加した。山本院長が方針説明を行い、「近隣病院に見劣りしない診療内容の充実を図り、より地域に開かれた長野中央病院をコンセプトに開業医との連携を深めていきたい」と述べた。
山本院長は、「かかりつけ医機能と高度専門医療の融合を目指して診療を行い、当院は発展してきた」と同病院の歴史を説明。開業医からの紹介数が年々増加し、年間4000人以上の患者を受け入れているが、患者のさまざまな要望や対応困難なケースの増加によりスタッフの残業や待ち時間に対する苦情などの問題が出てきたと明かし、逆紹介も含めて地域の医療機関と連携していくと話した。
さらに2018年度開始予定の新専門医制度をきっかけに若手医師が都市部や大学病院に集中することにより、同病院では救急や病棟医療の維持・発展が困難で、慢性患者の外来を減らさざるを得ない状況となり、入院医療と救急にシフトする抜本的な方針転換を図る必要が生じると述べた。
このほか、各科の部長・医長がスタッフ構成や実際の症例とその対応など診療内容を紹介した。
つどいは今回が初めての開催で、山本佳道事務長は今後も定期的に開催していきたいと話している。【4月20日号タイムスFaxに掲載】