松本歯科大学病院(矢ヶ﨑雅院長)は5日、「耳鼻いんこう科」を開設した。副鼻腔炎や中耳炎、咽頭炎などの耳鼻科一般診療のほか、めまいや難聴、耳鳴り、涙道の専門外来も行う。さらに、昨年6月に開設された「摂食機能リハビリテーションセンター」とも連携し、摂食嚥下障害患者の診断・治療にも積極的に対応していく予定だ。
同病院では、このほど診療の充実を目指して、大幅な組織改編を実施した。各分野の専門医がひとつのチームを形成する「総合口腔診療部門」などを編成。専門的知識を集約して診療計画を立案・実施する。医科診療部に耳鼻いんこう科が加わったことで、医科と歯科が連携して口腔から全身の健康管理を行う体制が整った。
耳鼻いんこう科の開設にあわせて、院内をリニューアル。耳鼻いんこう科を内科、小児科と同じ、病院1階の医科診療エリアに集約した。耳鼻いんこう科は、診察室2室、検査室2室を設けた。スタッフは、相馬啓子科長(1985年岐阜大医卒・同大耳鼻咽喉科学教授)のほか、非常勤の水口千佳氏(眼科医師)が5月から開始する涙道外来を担当する。
相馬氏は松本市出身。めまいや、外傷後の平衡障害が専門。これまでの勤務先で、耳、鼻、頭頸部の手術も積極的に行ってきた。
診療は月~金曜日。木曜日以外の午後は、専門外来(月=耳鳴り・難聴、火=涙道、金=めまい)のため、予約または紹介状が必要になる。水曜は手術日。予約は同院医科総合受付(Tel 0263-51-2350)へ…【4月6日号タイムスFaxに掲載】