JA長野厚生連の宮澤清代表専務理事は23日、JA長野ビル(長野市)で開いた記者会見で2017年度の事業概要について、地域完結型医療体制の整備促進のため北アルプス医療センターあづみ病院精神科病棟などを増改築していくと説明した。
このほか医療体制の整備促進として、富士見高原医療福祉センター両小野地区介護保険施設(小規模老健、小規模特養)と西箕輪診療所移管施設を整備するほか、佐久総合病院本院、小諸厚生総合病院、篠ノ井総合病院の建築も計画どおり実施していく。
健康管理活動推進体制の整備強化と保健予防活動の推進としては、JA長野県健康寿命創造運動の推進による健康づくり自己チェックの普及強化、介護予防対策の啓発促進、農作業事故予防・防止の学習活動の充実によるJA組合員の保健予防活動の強化を図る。
■地域包括ケアに向け体制強化と支援
高齢者福祉事業・福祉活動では、介護福祉事業の推進体制を充実強化し、医療・介護ネットワークづくりを積極的に進め、地域包括ケアシステム構築に向けた体制強化と支援に取り組んでいく。
経営基盤強化としては、新町病院と篠ノ井総合病院の19年度経営統合に向けた業務統合を推進するほか、組織改革の推進としては、引き続き医師・看護師をはじめとする人材確保対策の強化に取り組んで時代に則した発展性のある人事制度への改革に取り組む。
宮澤代表専務理事は「今後も医療・福祉の充実に努め、健康で豊かな地域作りに取り組んでいく」と抱負を語った。
JA長野中央会・各連合会(雨宮勇会長)は28日に臨時総会を開き、来年度の事業計画などについて具体的に説明する予定だ。【3月27日号タイムスFaxに掲載】