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医療トピックス[長野県版]

県内初、災害支援鍼灸師の養成研修に60人 県針灸師会

医療タイムス 長野県版 2017.02.27 
医療ニュース
県針灸師会(安田政寛会長)は25日、松本市のあがたの森文化会館で県内初となる第1回災害支援鍼灸師養成講座を開き、約60人が参加した。阪神淡路大震災や東日本大震災、熊本地震などの被災地に鍼灸師を派遣し腰痛、不眠などに鍼灸を通じてケアを行った経験から、今後県内で災害が起きた際、医療機関と連携し、被災者と被災者を支えるスタッフにケアを行える知識の習得が目的。 
 松本市医師会救急災害医療担当理事の平林博氏、帝京平成大学ヒューマンケア学部鍼灸学科教授の今井賢治氏が、鍼灸師に求められる災害支援についてそれぞれ講演し、災害時の支援について学んだ。
 安田会長は、「研修を通じ災害医療に対して認識を新たにし、災害時に医師会と医療連携できれば県民に寄与できる」とあいさつした。
 平林氏は「松本市医師会災害医療支援チームの取り組みと針灸師に求める災害支援」をテーマ講演した。災害時の指揮命令系統やトリアージの区分や注意点について解説したほか、災害後の車中泊による深部静脈血栓症の発症率が高いなどと災害関連死についても触れた。また、日本医師会災害医療チーム(JMAT)の役割や要請から派遣までの一連の流れと活動を説明した。医療救護活動は多職種連携により、JMAT活動がさらに推進していくと前置きし、「松本市医療救護訓練への参加も視野に入れた針灸師会の活動に期待する」と結んだ。
 研修は臨床5年以上の鍼灸師が対象。同会では今後、災害医療の勉強会や訓練など積極的に取り組んでいく。【2月28日号タイムスFaxに掲載】

針灸師会が災害支援研修
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