第3回県健康づくり実践セミナーは20日、歩行ケアをテーマに長野市の信大工学部で開き、松本大学健康科学研究科教授の根本賢一氏は、中高年の運動方法について、「寒い時期は、路面凍結による転倒や血圧上昇を考えると家の中で“足踏み”が良い」と話した。県次世代ヘルスケア産業協議会「健康」×「ものづくり」分科会が主催で、県内企業が開発した機器を活用し、ヘルスケア産業の支援が目的。
根本氏は「効率的な運動方法と、その支援方法」をテーマに講演した。中高年の冬場の運動については、①いきむ、力むはさせない②水分補給はしっかりとる③連続運動ではなく、小分け運動-の3点がポイントで、家の中での足踏みでも運動効果があると説いた。ウォーキングについては、けがを防ぐためにも最初は正しい姿勢を覚えることが重要で、慣れてきたら前傾姿勢にならないようにして歩くスピードに強弱をつけた「インターバル速歩」を進めた。運動を継続させることについては、内発的モチベーションが上がる楽しい感覚のプログラムに変えて指導することだとし、目標設定と運動成果の確認が大切と結んだ…【2月24日号タイムスFaxに掲載】