2002年から10年間、福岡市中心部に開設された市民相手の無料医療相談「養生相談室」。福岡大学医学部名誉教授ら7人が開いた。看板は、健康指南として日本人になじみの深い郷土出身の貝原益軒が著した「養生訓」にあやかった。11年時点で延べ548人が相談に訪れた。メンバーのほとんどが死去し活動を終えたが、今年1月、中心を担った故曽田豊二元福岡大学病院長(元日本耳鼻咽喉科学会理事長)を記念した曽田豊二文庫が開館。先に設立された曽田豊二記念財団とともに顕彰活動を始めた。
【養生相談室のこころ】
定年退職後の名誉教授らが開設
じっくりと聞き、助言する相談室に
【曽田豊二文庫】
曽田氏の3万冊に及ぶ蔵書を収蔵
「ぜひ若い人に読んでいただきたい」