10歳代から30歳代の介護者(ヤングケアラー・若者ケアラー)支援に取り組んでいる東京都世田谷区は7月、支援者向けシンポジウムを開催した。支援する専門職らの報告からは、介護や医療では困難に直面している若い介護者を支え切れていない実態が見えてきた。晩婚化の影響もあり、若い介護者は確実に増えている。医療機関には、介護と連携しながらヤング・若者ケアラー支援にかかわることが期待されている。
【総 論】
若年介護者の支援を医療も担う
東京・世田谷区の地域包括ケア
【研究者の報告】
ヤングケアラー問題に取り組むイギリス
潜在的な地域の健康課題にアプローチする
成蹊大学文学部現代社会学科准教授 澁谷智子 氏
【ヤングケラーからの報告】
若年性認知症を介護する20歳代若者
悩みを相談できず、社会的に孤立しがち
若年性認知症ねりまの会MARINE 伊藤耕介 氏
【支援機関からの報告】
ケアマネジャーや医療機関では支えられなかった
子育て、就労、介護を両立する20歳代女性
祖師谷あんしんすこやかセンター 島尻なおみ 氏