福島県立医科大学・村上道夫准教授、南相馬市立総合病院・坪倉正治医師らのグループは、福島原発事故後の放射線被ばくによるリスクと糖尿病によるリスクを比較した論文「Additional risk of diabetes exceeds the increased risk of cancer caused byradiation exposure after the Fukushima disaster(福島災害後の糖尿病の増加のリスクは放射線被ばくによるがんのリスクよりも高い)」を発表した。同論文では、震災後に放射線被ばくによる発がんリスクと比較すると、糖尿病のリスクが数十倍になることを明らかにした。この論文は今後の対策のためにも非常に重要なデータとされ、9月に「Plos One」誌に掲載された。ここではその概要を紹介する。
1… 本調査から得られた要点
2… 導入
3… 方法
4… 結果
5… 考察
6… 発表雑誌