医療の進歩によって、治療を継続しながら働く患者が増えている。そこには多くの社会的な支援が必要だが、その整備は道半ばだ。医療職は、家庭の生活だけではなく、事業場の環境や仕事内容に配慮することも、社会的に期待されている。国際モダンホスピタルショウ2017で開催された、日本病院会主催公開シンポジウムでは、これからの治療・就労両立支援が論議された。
■基調講演
「高齢者も含めた全世代の患者について、医療職は復職を意識する時代だ」
独立行政法人労働者健康安全機構 理事長 有賀 徹 氏
■患者の立場から
「仕事を続けながら治療しましょう」との医師のひと言が患者の生活を守る」
NPO法人がんサポートオレンジの会 理事長 松本 陽子 氏
■事業場の立場から
「産業医を積極的に活用して、治療と両立できる職場環境づくりを」
株式会社松下産業 代表取締役社長 松下 和正 氏
■産業医の立場から
「産業医は疾病性よりも、事例性に着目していくべき」
三井記念病院 精神科部長 産業医 中嶋 義文 氏