医療タイムス 全国版 2017.05.15 No.2302
レポート,特集
熊本地震の最大の特徴は、余震が続いたこと、自宅や避難所を含め建物の損壊が多かったこと、有数の地方都市でマイカー所有者が多かったこと—などが挙げられる。このため、発災後1カ月までは「余震が怖くて」自宅に入れず、車中泊する人が多く、エコノミークラス症候群が多発した。この事態を受け現在、各自治体は車中泊も前提に加えた地域防災計画の見直しを始めている。熊本県が実施した県民アンケートは多くの示唆に富んでいる。また隣県にある九州大学では災害に強い人材づくりを開始した。一方で、熊本地震でも被災者の心の傷は深く、ケアを求めている。
【県民アンケート結果】
エコノミークラス症候群が多発 熊本地震に学ぶ避難生活の課題と対応
【九州大学の試み】
熊本地震を教訓に防災・減災を講義 「防災を総合的に学びたい」