大成建設と医療タイムス社の共催で「医療経営ステップアップフォーラムin東京」が11月26日、東京・新宿の大成建設本社ホールで開かれた。このフォーラムは今回で第20回を数える。医療界にとって当面の焦点は、2018年度医療報酬・介護報酬同時改定だが、財政再建の真っ只中に実施される同時改定には、マイナス改定必至という見方が有力だ。フォーラムでは医業経営をめぐって、マクロ、ミクロからさまざまな知見が交わされた。
■基調講演
「2025年の社会保障給付費は148.9兆円医療行政の“風”はどこへ吹いていく?」
東京医科歯科大学大学院教授 川渕 孝一 氏
■パネルディスカッション1
「医師事務作業補助者の導入で医師業務の生産性が20%向上」
医療法人社団愛友会上尾中央総合病院事務部長 久保田 巧 氏
■パネルディスカッション2
「透析治療、人間ドック、便利屋サービス差別化戦略の先行で“地域を顧客化”」
医療法人社団美心会黒沢病院理事長 黒澤 功 氏
■パネルディスカッション3
「病院・介護経営者は300年前と同じ問題と戦い300年後も同じ問題と戦っている」
医療法人厚生会福井厚生病院理事長 林 譲也 氏
■ディスカッション
質と経営がリンクすれば診療報酬はアップ複数の事業で利益を充当しあう策も有効
川渕孝一氏の司会で進行した3人の演者によるディスカッションでは、診療報酬改定にどう対応するのか、社会保障財源が制約されているなかで人件費をどのように捻出するかなどについて、医療現場の取り組みが発表された。