長野摂食・嚥下リハビリテーション研究会(代表世話人・小笠原正松本歯科大障害者歯科学講座教授)は13日、松歯大で研究会(講演会)を開いた。2008年の発足以降、著名な講師を招き企画している研究会(講演会)は、今回が10回の節目。代表世話人の小笠原氏は取材に対し、摂食・嚥下障害に対する医療レベルと関心は「確実に上がっている」と手応えを語った。
研究会は、全県の医師や歯科医師、看護師、言語聴覚士、管理栄養士ら多職種が、摂食・嚥下障害に対して理解を深める場。各ブロックで実技を主体に行っている分科会(1泊2日)への関心も高く、「地域ごとの活動も軌道にのってきた」という。
今後について小笠原氏は、「摂食・嚥下リハの限界も見極めながら、それぞれが直面している問題について取り上げたい」と説明。「病院から在宅へ」という流れの中、在宅医療や地域連携が今後のテーマになると見据えた。(2014.12.16)