信大先鋭領域融合研究群バイオメディカル研究所の齋藤直人教授を中心とした研究グループがこのほど、チタン繊維を圧縮したプレートが骨再生の足場材として有用であることをつきとめた。繊維が織りなす複雑な表面構造が骨芽細胞を複合し、再生骨と一体化して修復を促す。形状の調節しやすさから粉砕骨折の小骨片固定がしやすい上、骨皮質に近い弾性率を実現したことによって術後の骨脆弱化を生じず、体内への長期間留置が可能という。一般的な材料だけに臨床応用へのハードルは低く、さまざまな骨疾患治療での活用が期待される…【12月21日号タイムスFaxに掲載】