足の悩みの窓口を広くしようと、長野市民病院(池田宇一院長)は来年1月から「フットケアセンター」を開設する。循環器内科や心臓血管外科医師らによる、専門的なスタッフが集まり診療に当たる。同院によると、フットケアのセンター化は県内初だという。
同センターに携わる職員は、循環器内科をはじめ、心臓血管外科、整形外科、形成外科、皮膚科の各医師。さらに、糖尿病看護認定看護師やリンパ浮腫療法士、理学療法士ら専門職約20人体制で、来年1月10日から診療を開始する。
これまで同院は、糖尿病の患者を対象にした「フットケア外来」を開設していた。だが、実際は足の悩みを抱えた住民は多く、すぐに原因が分からないことがあるという。診療所医師から病院への紹介時には、「どの科に紹介していいか分からない」との声もあり、センター化に踏み切った。
4月から同院に着任し、ゲートキーパーを担う循環器内科副部長の三浦崇氏は、同センター開設を待ち望んでいた。「足の痛みやむくみなどに対して、さまざまな原因があり、治療したいと思う患者の需要は多い。専門職が充実している当院で、病病・病診連携を図りながら対応していきたい」と意気込みを語った。さらに、「患者が苦しむ前にできるだけ早く診察し、足で困っている人がいれば、気軽に紹介してほしい」と呼び掛けている。
診察は紹介患者中心に、毎週水曜日午後を予定しており、一日5人の患者を受け入れる。【12月19日号タイムスFaxに掲載】