第3次県健康増進計画(2018年~23年度)の策定に向けた県健康づくり推進県民会議部会で8、10の両日、県庁で各分野について3回目の会合を開いた。会合の中で県は、運動することや健康診断を受診することにより、ポイントを受け取り、商品券などに交換できる「健康ポイント制度」の実施を検討している考えを示した。
県によると「健康ポイント制度」は現在、各都道府県をはじめ、県内では上田市や上伊那郡箕輪町など8市町村で実施されているという。ただ地域によってレベルの差が生じており、効果が見えづらいことや、参加者が増えにくいなどの課題がある。
一方、県の狙いとしては、「歩く」という意識を県民一人ひとりの行動につなげることや、メタボリックシンドローム健診の受診率を現在の約50%から、目標の70%へ上げるには「健康ポイント制度」が切り札になると説明した。県は早めの導入を検討しているが、時期は未定で今後さらに研究していくという。
なお、今回で最後となる会合では、たばこ・生活習慣病と栄養・運動分野での課題や目標などの最終確認を行い、素案作成に向けて協議した。目標数値の再検討や、文言の書き方について修正などの指摘が出たが、委員からは「今までの協議内容が取り入れられており、分かりやすく改善されている」との意見が多く、計画素案完成に近づいた。
今後は、11月末まで委員個人の意見を募り、計画素案に修正を加え、その後パブリックコメントを実施してから次期計画案を県健康づくり推進県民会議へ報告する。【11月15日号タイムスFaxに掲載】