伊那中央病院(川合博院長)は1日、「上伊那地域医療に関わる医師・歯科医師との報告会」を同院で開いた。開業医や歯科医師、薬剤師などを招き、約70人が出席。10月に竣工した北棟の施設紹介を兼ね、同棟で稼働を始める放射線診断科と放射線治療科、美容外科、健診センターの医師4人が今後の体制などを説明した。
川合院長は冒頭、「新たにスタートする北棟のハード面が整ったので、ソフト面の充実を引き続き図っていきたい」とあいさつ。
報告会では、放射線治療科の篠田充功医師が県内初導入となる最新型の放射線治療装置「リニアック」について、「標的体積の三次元形状に合わせた照射が可能」「正常な臓器にビームを充てないようにできる」「CT撮影ができる装置もある」、などと述べた。
形成外科から分離した美容外科を担当する近藤昭二医師は、「しわやたるみへの抗加齢を目的とした治療は健康寿命を延ばし、医療削減につながる。美肌維持は女性の自信につながる」と説明。まつ毛や毛髪の増量、眉間の縦じわの改善、脱毛、老人性色素斑の改善などに、薬やボトックス注射、レーザーなどで対応してきた実例を多数示し、美容外科が今後、同院の収益増を担う新たな診療科となることを示唆した。【11月7日号タイムスFaxに掲載】