医師臨床研修マッチング協議会は19日、2017年度(18年度研修開始)の医師臨床研修マッチング結果を公表した。県内25の臨床研修病院のマッチ者数は計135人で、前年より3人減少した。募集定員178人に対する充足率は75.8%(前年度比0.9ポイント減)。佐久総合病院佐久医療センターなど前年度の2倍にあたる16病院が定員を満たした。
定員を満たしたのは、▽佐久総合病院佐久医療センター(定員16人)▽諏訪赤十字(同9人)▽飯田市立(同7人)▽長野赤十字(同13人)▽小諸厚生総合(同5人)▽南長野医療センター篠ノ井総合(同6人)▽長野中央(同5人)▽松本協立(同2人)▽諏訪中央(同5人)▽北アルプス医療センターあづみ(同2人)▽長野市民(同8人)▽安曇野赤十字(同3人)▽浅間総合(同3人)▽松本市立(同2人)▽伊那中央(同6人)▽県立信州医療センター(同2人)-の16病院。
一方、マッチ者が出なかったのは3病院で前年に比べ1病院減った。前年マッチ者がゼロだったまつもと医療センター松本と松本市立はそれぞれ新たにマッチ者を獲得し、安曇野赤十字は定員を満たした。
■信大は前年比26.8P減の54.7%
信大病院は3プログラム合計の定員53人に対してマッチ者は29人。充足率は54.7%で前年より26.8ポイント減った。マッチ者のうち信大出身者は3分の1にあたる10人だった。
都道府県別にみると、昨年に比べマッチ者の割合が最も増えたのは新潟の31.6%増、次いで岩手21.6%、石川16.5%、和歌山15.8%、宮城15.2%と続く。大都市部のある東京、神奈川、愛知、京都、大阪、福岡の6都府県を除いた道県は、内定者の割合が前年から0.6ポイント増加の58.9%に達し、過去最大となった。
全国の募集定員1万1014人に対し、内定者は9023人で前年度から117人増えた。マッチ率は92.8%(前年度比2.0ポイント減)だった。【10月20日号タイムスFaxに掲載】