信大大学院医学系研究科スポーツ医科学教室(増木静江代表)などでつくる研究グループはこのほど、速歩と緩歩を交互に行う「インターバル速歩」の拡大に向け、携帯端末アプリの開発に着手することを明らかにした。トレーニング記録をサーバーに転送し、サーバーから運動指導のフィードバックを受けるというこれまでのシステムの汎用性を高め、参加者の拡大を目指す。
インターバル速歩トレーニングは、同大学院医学系研究科の能勢博教授らの研究グループが考案。個人の最大酸素摂取量の70%以上の速歩と40%の緩歩を3分間ずつ繰り返し、1日30分、週4日、5カ月間実践することで体力向上や生活習慣病予防につなげる。これまでは参加者が携帯型カロリー計を身に着けてトレーニングを行い、公民館などの地域拠点で歩行記録を定期的にサーバーに転送。運動指導のフィードバックを受けていた。
同研究グループは、このシステムのノウハウを携帯端末のアプリに展開することで汎用性を高め、若者らの参加を促すとする。アプリ活用により、参加者は地域拠点に出向くことなく、携帯端末から体力・運動データを転送、サーバーから個人の解析結果やアドバイスを受け取ることができる。トレーニングにはこれまで、中高年ら7300人が参加。これを数万人規模に拡大し、運動習慣の定着に向けて行動変容を加速したいという…【9月5日号タイムスFaxに掲載】