県の第7次保健医療計画策定に向けたがん・生活習慣病対策・歯科・医薬ワーキンググループ(久保惠嗣座長=県立病院機構理事長)は28日、県庁で3回目の会合を開き、同分野の具体的な施策展開や計画の目指すべき方向性について話し合った。
がんについては、一次予防と受動喫煙対策を盛り込むべきとの前回意見を踏まえ、新たに「がん予防」の項目を追加。委員からは、「中小や零細業での健診受診率が低く、精密検査も受けづらい状況がある」「お薬手帳のような健診手帳を持つような取り組みも検討できる」などの意見があり、精密検査の受診についても計画で触れていくことを確認した。
糖尿病については、重症化予防を重視するため、糖尿病専門の医療従事者数や教育入院を行う医療機関数などの数値目標を盛り込んだ。
歯科保健・医療については、前回までに検討した「オーラルフレイル」への対応や、心疾患の子どもの歯科、予防歯科医療の充実を施策展開の項目に盛り込んだ。委員からはさらに「健診をどう増やしていくかが課題。インセンティブのようなものも考えられるのではないか」などの意見があった。
ワーキンググループは、10月に開く会合で同分野の素案を検討する。【8月30日号タイムスFaxに掲載】