県立こども病院の原田順和院長は7月28日の同院運営協議会(宮澤宗弘会長=安曇野市長)で、来年度中に地域医療支援病院の承認を目指す考えを示した。中信地域に根ざした病院のため、より病病・病診連携を強化し、適切な医療が迅速に行える体制を構築していく。
同院は、地域医療支援病院の指定を今年度中に県の医療審議会に申請予定。承認されるには紹介率・逆紹介率が一定数必要なことや、地域の医師らと医療機器を共同利用できる体制が整っているなどの要件がある。同院によると、現時点で要件はほぼ満たしているという。取材に対し原田院長は、「地域の病診連携を強化しネットワークを広げていき、小児在宅医療にも力を入れていきたい」と話した。
現在県内で、地域医療支援病院に指定されているのは10医療機関。中信地域には相澤病院とまつもと医療センター松本病院がある。
また協議会で原田院長は、7月に増床した小児集中治療室(PICU)について、「8月末までは10床で稼働し、看護師ら職員の体制を整えて、9月から全12床フルオープンさせ重症病床の不足を解消していく」と報告した。【8月2日号タイムスFaxに掲載】