県は18日、県内420労働組合を対象にした春季賃上げ要求・妥結状況調査の結果(6月30日最終報)を公表した。医療・福祉業では、回答のあった3組合平均要求額3万3133円(平均38.8歳)に対し、平均妥結額は7132円だった。前年同期の5356円より1776円多く、賃上率の産業平均1.62%に対し2.63%と、全産業の中でも大幅に増加した。
産業全体では、回答のあった177組合のうち、妥結した173組合の平均妥結額は4000円で、前年同期に比べ211円増加した。
産業全体の平均妥結額は2年ぶりに前年同期を上回り、2008年のリーマンショック以降では2015年に次いで2番目に高くなった。
妥結した組合のうち、ベースアップを実施した組合は61.8%にあたる107組で、15年の集計開始以来、最も高かった。【7月24日号タイムスFaxに掲載】