東口病院(大橋東二郎院長)がこのほど、開院35周年を迎えた。地域に身近な病院として地域のニーズに応えてきた。大橋院長は「地域の利用患者と、今まで支えてくれた職員のおかげで無事にやってこれた」と謙虚に話す。
同院は、1982年5月にベッド数27床で開院。信大の同級生である永井規敬理事長と大橋院長の医師2人のほか、事務長、診療放射線技師、薬剤師、臨床検査技師、栄養士が各1人と受付事務、調理師が各3人、看護師9人の総勢22人でスタートした。現在は常勤医師3人を含む職員56人、ベッド数47床と倍増させ地域医療を担っている。
35周年となる節目に迎えた課題が、急性期病院としての役割だ。消化器系の外科手術を主に行う同院は、過去に年間230例の全身麻酔手術を実施することもあった。だが、中核病院への入院増加や医療技術変化などがあり、手術数が減少。さらに地域住民の高齢化が進み、患者の要望が変わっていく中、大橋院長は「急性期医療を継続しながら、時代にあった患者が求める医療に応えていく」と考えを語った。
今後の展望として大橋院長は「内視鏡を使った診断や手術を行いながら、病病・病診連携をより一層図っていく」と話した。さらに、「将来的には地域の要望に応えながら、慢性期の整備も検討していく」との意向を述べた。
開院35周年記念イベントとして「笑って元気・落語会」が5月、長野市内のホテルで開かれ、落語家で真打の立川龍志さんが落語を披露。約320人が来場し、好評のうちに幕を閉じた。【7月13日号タイムスFaxに掲載】