2019年4月に看護学部の設置を目指す清泉女学院(長野市上野・芝山豊学長)は5日、長野市から要請のあった現在までの看護学部設置計画書を6月30日に提出したと発表した。提出した計画書は、建設計画や定員、教員の学部構成などが書かれているという。
芝山学長は看護学部設置について「地域のために県と市と一緒に取り組んでいきたいとの思いで進めている」と述べた。学部のコンセプトについては、「本学部はカトリックの精神に基づいた学校で、これからの時代の看護師は高度な技術教育だけでなく教養教育が重要。教養教育の上に高度な専門技術に対応できる職業人を作っていく」と話した。
計画では、18年3月に文部科学省への学部新設許可を申請し、設立認可を待って18年5月着工、19年2月に竣工、4月の開設を予定している。4年制で1学年定員75人。教授、教員は約30人を予定し、実習施設は長野赤十字病院などを確保している。
看護学部のキャンパスはJR長野駅東口のながの東急百貨店立体駐車場に設置を予定している。技術支援建設業者はECI方式により北野建設に決め、今後は技術支援を受けながら実施設計に入っていく。
同大によると、敷地面積1621㎡に6階建てで延べ床面積5859㎡の建物を設ける。事業費は当初19億円と試算していたが若干膨らむ予定だ。
また2021年4月に大学院の設置も構想中だという。【7月6日号タイムスFaxに掲載】