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医療トピックス[長野県版]

上田の長野薬学部、開設計画断念

医療タイムス 長野県版 2017.06.07 
医療ニュース
 新潟薬科大学(寺田弘学長)は7日に開いた教育研究評議会で、上田市での開設に向けて準備を進めていた長野薬学部(仮称)の設置計画を断念することを決めた。同大は開学に必要な資金のうち、県と上田市にそれぞれ25億円の支援を求めてきたが難航。上田市の母袋創一市長が「財政支援は困難」と明言したことで、上田市と共同歩調を取ってきた県の支援も難しくなった。教育面での協力が不可欠となる県薬剤師会の賛同も得られないことから、設置・運営は困難と判断した。
 新潟薬科大学を運営する学校法人新潟科学技術学園は昨年6月の理事会で、入学定員100人、本館棟5階、体育館棟3階などとした「長野薬学部設置基本計画」を決議。高校生の進学ニーズを調査しながら設置に向けて準備を進めてきた。開設されれば県内では初の薬剤師養成機関となるはずだったが、県と上田市に求めた財政支援は難航。阿部守一知事は財政支援の検討に際し、「上田市の意向を尊重する」と繰り返す一方、関係団体の考えも把握したいとして、先月までに県薬剤師会、県医師会、県歯科医師会の意見を聴いた…【6月8日号タイムスFaxに掲載】
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