医療タイムス社は25日、嘱託講師の浅羽恵氏を講師に迎え、「患者応対事例で考える接遇の問題点と改善」と題したセミナーを長野市で開いた。浅羽氏は具体例を用いながら、「患者目線での問題把握の重要性」についてユーモアを交えて解説。県内各地から参加した医療・介護関係者ら80人が熱心に耳を傾け、ロールプレイングにも取り組んだ。
浅羽氏は医療従事者が業務に集中するあまり、患者応対への配慮が欠け、感情の行き違いを引き起こす場合があると指摘。それは患者への応対に「答える」といった業務意識を優先するからで、患者の目線に立って礼儀と気遣いを言動に表すことが問題点を大きく改善すると説明した。
最後に浅羽氏は、「とっさに出る一言が大事。ほんの少しの言葉と気遣いが患者やその家族の不安な気持ちを解消する」と強調した。【5月29日号タイムスFaxに掲載】