県薬剤師会(日野寛明会長)は23日、薬局実務実習カリキュラムの一環として、同会館で薬学生に研修を行った。中南信地区の薬局で実務実習中である5年生の薬学生6人が同会業務概要や災害時の対応、医薬品情報室について学んだほか、具体的な事例に対して医薬品情報管理(DI)演習を行った。
3人1組、計2グループに分かれてのDI演習では、選手コーチから試合直前に「体調不良の選手が使用できるドーピングとならない市販薬」や一般女性からの「ホルモン剤とサプリメントの併用」の問い合わせについて話し合った後、回答を各代表者がロールプレイング形式で発表した。電話相談の設定では、同会担当者が問い合わせ者役となり、代表者は普段服用している薬などを確認しながら丁寧に受け答えした。
参加した学生からは、「今まで漠然としていた薬剤師会の業務内容について、具体的に知ることができた」「近くに薬剤師がいない状況でのDI室の有用性を感じた」などの感想があった。【5月25日号タイムスFaxに掲載】