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医療トピックス[長野県版]

初の北信濃地域医療連携セミナー 長野市民、須坂、新生が共催

医療タイムス 長野県版 2017.05.22 
医療ニュース
 長野市民病院、県立須坂病院、新生病院は共催で20日、須坂市メセナホールで「北信濃地域医療連携セミナー」を開いた。北信濃地域住民に各病院の特色や役割を理解してもらい、より良い医療を受けてもらうことが目的。3病院合同セミナーは初めての開催で、地域住民ら約200人が傾聴した。
 今回のセミナーは「がん」がテーマ。県立須坂病院副院長で内科部長(消化器内科)内視鏡センター長の赤松泰次氏が「知っておきたい胃がん・大腸がんの知識~内科の立場から」、長野市民病院泌尿器科部長の加藤晴朗氏が「長野市民病院における前立腺がんとダヴィンチ手術について」、新生病院緩和ケア担当医師の伊藤義彦氏が「ホスピス及び在宅緩和ケアの現状と展望」と題してそれぞれ講演した。
 胃がんと大腸がんの症状や検査方法を解説した赤松氏は内視鏡検査について、「カメラを直接体内に入れるので凹凸がなくても色調の違いで病変の存在が確認でき、部位によって制約が少ない」などと説明した。
 加藤氏は、前立腺がんになった時の対応や、手術支援ロボット「ダヴィンチ」について紹介。実際の手術映像を映し出し、「ダヴィンチは自由自在に体内を診ることが可能で、出血が少なくて済み、患者の要望に応えやすいことが個人的には最大のメリットだ」と見解を示した。
 緩和ケアについて伊藤氏は、「患者だけではなく、家族を支えて苦痛緩和に努めることが重要」と説いた。
 このほか、講師3氏が登壇してシンポジウムを行い、セミナー参加者の質問に丁寧に答えた。
 座長を務めた長野市民病院副院長で地域医療連携室長の長谷部修氏は、「互いの病院の良いところを地域住民にアピールしていきたい」と話し、今後も北信濃地域で連携強化していき、他病院とのセミナー開催を検討していくとした。【5月23日号タイムスFaxに掲載】
長野市民・県立須坂・新生セミナー
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