松本協立病院(具志堅進院長)は、昨年1月から老朽化に伴う新築工事を進めてきた新棟(南棟)を6月1日にオープンする。具志堅院長は、感染防止強化をはじめ、機能・外観ともにより良い療養環境が提供できるとし、「地域の中核病院が元気でいることが重要。職員にとっても機能的で快適な環境が整った。『ここで働けて良かった』と思える病院にしたい」と抱負を語った。6月から既存棟改修に着工し、来年4月にはグランドオープンする。
5階建て新棟の1階は外来部門で、新たに設ける救急初療室の横に、更新するCTとMRIを置く。内視鏡室は2ブースから3ブースに増やす。2~4階は病棟で、2階が地域包括ケア病棟、3階が外科・消化器内科の病棟、4階は循環器などの急性期病棟となる。5階の手術室は2室から3室に増設する。
地域への責任を念頭に、1階の外来スペースの壁から酸素ガスを配管し、トリアージスペースを確保するなど、広域災害時の対応環境を整えた。また、1階の救急初療室を4階のHCUとエレベーターで直結するなど、急性期機能を充実させた。
6月から改修を行う中央棟(旧南棟)には、リハビリテーションセンターや透析センター、北棟(旧西棟)には病理室や健診センターを配置する。9月に取り壊す東棟跡地には、510台収容の駐車場を整備する。
全体の病床数はこれまで通り199床。工事費は約40億円。延べ床面積6723㎡。【5月19日号タイムスFaxに掲載】