篠ノ井総合病院長に4月1日で就任した宮下俊彦氏は同院に20年間勤務。今年度の目標の1つに「職種を越えたチーム医療の実践」を掲げる。医師や看護師、コメディカルスタッフらと総合的に力を合わせ、より一層連携を強化して地域を守っていきたいと話す。
開院当初からの患者本位の病院を作り上げるため、医事課や地域連携課などが協力して患者の入院から退院までではなく、退院後の支援をするための「患者総合支援センター」を本格的に開始する。「急性期病院であり、治療だけすればいいのではなく、地域の診療所や施設へ引き継ぎをスムーズに行い、病診連携を強化していくことができれば」と考える。
地域の急性期病院として役割を担うには、救急救命センターの施設認定取得が重要だ。再構築により設備は整い、ハード・ソフト面ともに受け皿ができた。認定取得により「当院が急性期病院であることがさらに明確になり、職員のモチベーションも上がっていく」と期待する。
長野市出身、60歳。1982年金沢大医学部卒。【5月12日号タイムスFaxに掲載】