県立こども病院の原田順和院長は20日、長野市立昭和小学校4年2組の児童34人からドクターカー更新の寄付金として2万5575円を同校で受け取った。原田院長は子ども達から直接もらう寄付は今回が初めてだとし、「こども病院は多くの人に支えられ運営されている。4年2組のみなさんがこども病院を支える人になってくれて嬉しい」と感謝の意を述べ、お礼に寄付を通して同院を支援する「サポーターズクラブ」として初の病院長公開講座を開いた。
寄付金は同クラスの中村晴君が以前、同病院に入院しており、お世話になった病院に恩返しがしたいと昨年7月から募金箱を作り、同級生に呼びかけて集めた。
晴君は2013年5月から入退院を繰り返し、2年間に及ぶ治療をしていた。晴君は寄付について「クラスのみんながいなければできなかった。みんなに感謝したい」と話した。
公開講座で原田院長は同病院の歴史や建物、何をする病院か、ドクターカーについての説明や入院している子ども達の院内学級などについて話した。
講座後生徒達は原田院長に、「入院している患者さんの病気で一番多いのは何か」「病院の看護師さんは何人いるか」など活発に質問していた。
担任の小池淳子先生は今回の寄付活動を「社会貢献や命の大切さを見つめ直す学習につなげていきたい」と話した。
生徒からは寄付金のほかに、入院中の子ども達へ手作りした折紙の貼り絵やゲーム、応援メッセージを集めて作ったシートなども贈られた。【4月21日号タイムスFax】