飯田市立病院の堀米直人病院長は、「戦後から始まったこれまでの地域医療をそのまま地域の病院として継続していくことが任務であり、地域に求められた医療すべてをこの場所で完結できるレベルを維持していく」と抱負を語る。
1年間副院長を務め、1日付で病院長に就いた。地域医療支援病院、地域がん診療連携拠点病院、新型救命救急センター、災害拠点病院、地域周産期母子医療センターの5つの指定を重要としている。とくに、がん診療拠点病院を強化していく項目だとして、「今後は患者の心のケアを目指し、腫瘍精神科設置を考え、がん診療拠点病院の使命を完成させたい」と意気込む。
さらに、地域医療構想病院としての働きに力を入れていきながら、地域医療構想の一翼を担う病棟再編を視野に入れている。
外科部長だった12年前から栄養サポートチーム(NST)に就き、積極的に看護師ら現場職員と会話する。直接意見交換ができることが大きいと言い、「職員が気軽に話してくれて、現場の状況が分かりやすい」と語り、今後もその時間を有効に利用していく。
休日は庭の手入れや、去年から始めたゴルフを楽しむ。伊那市出身、59歳。1982年三重大学医学部卒。【4月11日号タイムスFaxに掲載】