JA長野厚生連小諸厚生総合病院(黒栁隆之院長)に事務局を置く「浅間山麓スポーツ医学研究所」がこのほど、病院外で理学療法士が運動指導を行う「保健室」を開設した。この活動は同病院の再構築事業の一環として、地域のつながりや交流を深め、地域から求められる医療に取り組んでいく。
「保健室」は、地域住民の健康増進が目的。小諸市市民交流センターで体組成計や酸素飽和度を測定し、その結果をもとに理学療法士が集団運動指導を行う。病院は治療する場所のイメージがあるため、病院外で行うことで地域住民が参加しやすいようにした。主に第2、4土曜日の午前9時から正午に開き、運動指導や各種測定料が1000円。
また同研究所は、スポーツ選手への医学サポートを実施。小諸市の高峰高原でも「保健室」を開設しており、高地トレーニングを支援している。今後は、オリンピック選手の育成を目指し、地域の活性化につなげていく。
同病院保健予防課長代理で同研究所事務局幹事長の白石勉氏は「理学療法士が病院外で指導することによって的確なアドバイスができ、地域の健康増進に役立ててもらい再構築事業の大きな柱になってほしい」と期待を寄せている。【4月4日号タイムスFaxに掲載】