JA長野厚生連佐久総合病院(伊澤敏統括院長)で25日、本院新病棟の竣工式が開かれた。近隣の医療・行政関係者ら約200人が出席。伊澤統括院長は「医療・介護・福祉との連携を密に取りながら、より一層地域の役に立つ病院になるよう努力を重ねていきたい」と抱負を述べた。新病棟の「北病棟」は入院患者の引っ越しを経て、4月29日に稼働する。
北病棟は鉄骨造り5階建て、延べ床面積約6993㎡で計164床。1階には院内処方窓口を置く薬剤部や、栄養科などを配置した。2~5階は回復期リハビリテーション病棟や神経内科、外科などの一般病棟、地域包括ケア病棟に充てた。事業費は51億800万円。
各病棟一部の病室や多目的トイレなどには、患者の移動に介助が必要な場合に役立つ天井走行リフトを設置した。また、3階42床全てに「スマートベッドシステム」を導入。同病院によると、ベッドのマットレス下に置いたセンサーが患者の呼吸数や心拍数、離在床などを管理して容態変化の早期発見をし、見守り機能を強化。ベッドサイドに取り付けた端末や、バイタル測定機器、電子カルテ、ステーション端末により看護業務の簡便化につなげていくという…【3月28日号タイムスFaxに掲載】