2015年4月から16年3月までに県内の医療安全支援センターに寄せられた相談件数は1140件あり、このうち医療行為や医療内容に関する相談が約3割で最も多かったことが分かった。17日に県庁で開いた県医療安全支援センター運営協議会(関健会長)で県が報告した。医療相談件数は年々増加傾向にあり、11年度以降は1000件を超えている。
県医療安全支援センターは、医療に関する患者や家族からの苦情や相談に対応し、医療機関への情報提供や指導を行うことを目的に2004年から設置が進んだ。現在は県医療推進課と10カ所の保健福祉事務所、長野市保健所に置かれ、電話や面談、電子メールなどで相談を受け付けている。
県はホームページや各種ハンドブックでセンターを周知しており、ホームページのアクセス数は増加傾向。相談件数も年々増加し、11年度以降は1000件を超えて推移している。15年度は計上方法の見直しにより前年度より減少したものの、1140件と依然多い数字になった。
相談内容は、医療行為・医療内容に関するものが最も多く323件(28.3%)。次いで医療知識に関する問い合わせが235件(20.6%)、コミュニケーションに関するものが129件(11.3%)の順。医療推進課への相談が349件、保健所への相談が791件だった…【3月21日号タイムスFaxに掲載】