県内の二次救急、三次救急を担う54医療機関における2014年の救急搬送受け入れ件数が8万20件だったことがわかった。受け入れ人員が最も多かったのは相澤病院で7299人、次いで長野日赤6360人、長野市民4365人の順。10日の2月県議会健康福祉委員会で県が報告した。
中川宏昌委員(新ながの・公明)が「消防庁のデータによると、長野県では22年から27年までの5年間で救急車の出動件数が1万1000件増えており、全国でも増減率が高い方から10番目。増加の背景には、救急車を要請すべきかを相談できる場がないことなどが考えられるが、県の現状認識はどうか」と質問。医療推進課はこれに対し「救命救急センターへの搬送件数が増加していることは把握している。救急車の要請については危機管理部門と連携し、適正使用を求めていく」とした。
委員からは成人の受診相談窓口「#7119」の導入検討も含め、医療現場の負担軽減に向けた取り組みを強化すべきとの意見があった。【3月13日号タイムスFaxに掲載】