2月県議会健康福祉委員会は9日、福祉医療費給付事業の見直しや長野保健所共同設置、県立須坂病院の名称変更などについて議論した。
須坂病院の新名称案として「県立信州医療センター」が選定された背景について、県医療推進課は「県立病院機構の中核としてふさわしい名称にするということ。機構の中での研修センターであり、信州型総合医の育成にも取り組む。他病院への医師・看護師の派遣なども実施して将来の地域医療を担う医師を確保し、県内の医療を充実させていくよう期待される」と説明した。
名称変更は新棟建設に伴う病院機能の充実を契機に行う。新病院は研修センターのスペースを拡充して機構外の医師や学生の利用も推進するほか、感染症中核病院の相談窓口として「感染症疾患センター」を立ち上げる予定だ。
委員からは「計画に『医療技術者の養成派遣』が明記されているが、他の県立病院に須坂から優秀な医療者を派遣して支援するという意味だと思う。須坂で医療レベルが上がり、医師が集まり派遣するという機能を持っていかないと中核にならない。名前を変える以上がんばってやってほしい」などの意見があった。【3月13日号タイムスFaxに掲載】